茶道具の査定やお買取は体力勝負です。 茶道具の中には鉄や陶器の物など、重いものが含まれます。それらの箱を開け中を確認して、運んだり。いつも終わるとぐったりです。 今回も大量の茶道具とのご縁をいただき、ひたすら茶道具と向き合った三日間でした。...

山形といえば「さくらんぼ」ですね。とよく言われる。 県外に出張などに行くと初めて会う方に大抵そのような会話になる。 確かに山形といえばさくらんぼ。全国で出荷数が一位。全国で売られている約７割が山形で生産されている。 山形に長く住む人々は親戚に大抵一人はさくらんぼ農家さんがい...

茶道具の買取をしていると、茶道の先生が丹念に集められたお道具をお引き受けすることが多々ございます。そのお道具を拝見すると、その先生の性格や人間性、茶風のようなものが透けて見える時があります。 「きっとお洒落で粋な方なんだろうな」とか、「真面目でしっかりとしたお稽古をされてい...

益田鈍翁の遺愛の灯籠と蹲。 不思議なご縁で今この山形のもみじ公園清風荘にある。 毎年6月に催される鈍翁茶会。 今年で40年を迎えます。

山形もずいぶん新緑が美しい季節になりました。 茶会もシーズンで各所で開催されていますね。楽しみな季節です。 さて、こちらは某お茶の先生よりお買取したお品。 細密な彫りが見事な中国明時代後期の堆朱香合です。 素敵な時代箱に収められていて、さらに裏千家十三代の円能斎宗匠の極箱が...

当店からほど近いところを流れる小さな堰がある。 私が小さい頃から、いや、生まれるずっと前からこの小さな堰のせせらぎを聴いて育ったと行っても過言ではない。 御殿堰というこの小さな堰が最近新しい観光スポットとして生まれ変わっている。...

物にも寿命があるといいます。 茶道具にも若々しいエネルギーに溢れた物もあれば、熟成された渋い魅力のものまで様々あるように思います。 人間がそうであるように、時を重ねることに年輪の厚みのような、豊かな魅力が茶道具にも現れます。その作品が生まれてからどのような運命を経て、今ここ...