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「結城哲雄 作 陶漆 秋草蒔絵 小壷」をお買い取りしました


   山形出身の漆芸家、結城哲雄の作品です。陶漆とは陶器の下地に漆を塗り蒔絵を施す技法です。本品も芒と桔梗が非常に繊細なタッチで蒔絵されています。箱書は小壷となっていますが共蓋もついており、茶器として造られたものではないかと思われます。


  


こうした陶漆で制作された茶器は珍しく、結城哲雄氏の作品のなかでも非常に秀逸な一品です。


    結城哲雄 ゆうきてつお


大正6年(1917)18歳で上京し、蒔絵師、船橋舟眠氏に師事し、蒔絵の本技を修業するかたわら、四条派の広瀬東畝氏に、日本画を学んだ。大正10年からは、当時漆芸の第一人者であった、植松包美氏に師事して、古典芸術の指導をうけ、描金法を修めた。 大正14年(1925)26歳で独立してから、50年の歳月を漆芸作家として、この道一筋に進み、帝展審査員、引き続き日展会員となった。昭和20年(1945)郷里山形に帰り、いちはやく、山形県綜合工芸協会を設立して、県工芸界の指導に当たり、多くの工芸作家を育て功績は大きい。


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